FICCスポンサード・レポ
ステート・ストリートのファイナンシング・アンド・コラテラル・ソリューションチーム(FaCT)は、レポ取引におけるカウンターパーティ・リスクの軽減に有効な競争力の高い流動性ソリューションを提供いたします。2005 年に中央清算機関である証券取引清算機関(FICC)と協働して、FICCスポンサード・メンバー・レポという新しい取り組みを開始しました。これにより、米国のミューチュアル・ファンドがオーバーナイトの米国債・米国機関債のレポ取引を(FICCで)決済することが初めて可能となりました。
スポンサード・メンバー・レポのメリット
FICCスポンサード・メンバー・レポは、ダイレクト・クリアリング・メンバーの要件すべてを満たす義務を負うことなく、中央清算機関を通して決済されるレポ取引の恩恵を享受いただけます。競争力の高いプライシングで、折り紙つきの安定した流動性ソースを提供いたします。この革新的なモデルは、エンドユーザー参加者に新しい投資機会、流動性ソースへのアクセスをもたらします。補完的な信用仲介(クレジット・インターミディエーション)を行うことで、市場で需要と供給が一致する利点の実現を支援しています。ステート・ストリートはFICCと共に市場インフラ及び取引処理を管理しています。
市場におけるリーダーシップ
翌日物及びターム物の運用及びファイナンシング・ソリューションを提供し、証券のDVP決済(運用及び資金調達)とトライパーティ決済(運用)の双方に対応いたします。15の国と地域で135超の顧客及び1,950超の個別機関にサービスを提供しております。
日本においては、日本証券クリアリング機構(JSCC)の金利スワップ取引清算業務における米ドル担保の取扱いをサポートしています。JSCCは2025年1月、金利スワップ取引清算業務において、適格担保として米ドルを追加したことを発表しました。このソリューションは、クレジット、リスク管理の厳格化に対応する新しい取引手法で、米SECが2026年6月に導入予定の米国債レポ取引の中央清算義務を満たすものです。
実証済みの流動性ソース
世界の金融サービス・エコシステムの安定化のために導入された規制の数々は、集中決済レポ市場にとって、結果的にその拡大の誘因となりました。信用仲介(クレジット・インターミディエーション)と使い勝手の良さで普及が進むスポンサード集中清算レポは、バイサイドの資金の出し手及び取り手の双方にとって欠くことのできない流動性ソースとなっていることが証明されています。
スポンサード取引の決済額において市場のリーダーであるステート・ストリートは、17年以上お客様のFICCレポ取引をスポンサーしてまいりました。私たちは資金の取り手、非米系機関を最初にスポンサリングし、現在も引き続きイノベーションに取り組んでいます。2021年12月時点のレポ取引のネットベースでの取扱高は1,500億米ドルで、15の適格管轄地域で135以上の顧客をサポートしております。サービス対象地域のすべての規制に深く精通し、またお客様を支援させていただくために専門技術スペシャリストが常駐しております。ステート・ストリートは高い格付けを有した有価証券の保管・管理を行う金融機関として、変化し続けるお客様のニーズにお応えするべく、努めてまいります。