投資環境の複雑さが増す中で、すべての資産クラスとポートフォリオの透明性向上が一層求められています。投資リターンを求めて年金基金はオルタナティブ資産への投資配分を増やしつつあり、伝統的資産に比して、より堅確な分析と高度なレポーティングが必要となっています。そうした需要に応えるため、ステート・ストリートは2019年9月にSolovis®と提携し、お客様がパフォーマンスをトラッキングしつつ、新たな成長機会を見いだすための情報と洞察を兼ね備えた包括的なマルチアセットクラス・プラットフォームを提供しております。

ステート・ストリートのソリューションは、業界でこれまで提供されてきたものから大きく異なります。お客様のポートフォリオに関するコア会計情報（ABOR＝accounting book of record）データ及びプライベート投資市場に関するデータを、State Street Alpha^SMデータマネジメント・プラットフォームと完全に統合させることにより、オペレーションを所管するバックオフィス及び投資を行うフロントオフィスの両部門がともに、単一のプラットフォームを使用することができるようになります。マニュアル業務としてのデータ処理・管理は不要となり、あらゆるマーケットへの対応力は強化されます。具体的には、①会計データに基づくパフォーマンス測定情報（PBOR＝performance book of record）及び運用状況のリアルタイム把握が可能となる記録作成サポート、②時間加重収益率及び金額加重収益率の並列表示、③公開市場相当資産及びプライベート資産全体のマルチプル法による価値評価、④ダイナミック（動的）合成運用、⑤公開市場資産及びプライベート市場資産エクスポージャー算出、⑥資産属性、⑦ポストトレード・リスク把握、⑧ヘッジファンド流動性管理、⑨キャッシュフロー予測及びペーシング（増減コントロール）モジュールなどが含まれます。これらの機能はすべて同一のコアデータセットを通して実行されるため、データ調整は不要です。